2月3日日曜日、はあもにいで、家庭生活や地域活動など仕事以外の生活への参画支援を目的とした講座「あいうえおかたづけ!あそぼ!まなぼ!やってみよう!」を実施しました。
対象は小学生の親子とその保護者。
「かたづけ」をテーマとするのは初めての試みでしたが、キャンセル待ちの出る人気講座となりました。
家事の中でも特に「かたづけ」は「見えない家事」となることが多く、家族間でも(特に母親の)ストレスのたまりやすいものの一つだと思います。
出しっぱなしの文房具や、脱ぎ捨てられた靴下、転々と転がるオモチャ…
家族の誰か一人がため息をつきながらかたづけている、そんなおうちも多いのではないでしょうか。
でも、家族それぞれが意識を変えて取り組めば、年齢や性別に関わらず誰でもすぐにでも参画できる家事でもあるのです。
「あなたは何のためにおかたづけをしますか?」という問いに、
参加者はみなさん軽く首をかしげていました。
「お部屋をきれいにするためじゃないの?」
片づけ脳力®トレーナー/ライフオーガナイザー®である講師の井形純子さんは
「夢をかなえるためにするもの」とお話してくださいました。

キレイになった部屋で、
読書がしたいのか? ゲームがしたいのか? 勉強がしたいのか? くつろぎたいのか?
その夢をかなえるために、時間を無駄にしないために、
「かたづけ」を考えてみる。
当日は、タイトルにある通り、
「あそぼ!⇒楽しみながら」
「まなぼ!⇒考えてみよう」
「やってみよう!⇒実際にやってみよう」のコンセプトですすめました。
まずはかるた大会!ただのかるたではなく、「おかたづけかるた」なので、
読み札はおかたづけに関する、ちょっとクスッとするような文言ばかり。
読み札に書かれた「かたづけあるある」に、家庭の事情がちょっと見え隠れしていました。

その後は、机の上に積まれたものをどう「なかまわけ」するかについて考えてもらいました。
「捨てる」「捨てない」で考えるのではなく、まずはそこにあるものをすべて広げて
それをどうわけるのか。
たとえば「学校 習い事 お母さんに渡すもの 遊び」や「一軍 二軍 予備軍 戦力外」など。
大事ななかまを作るという作業を、自分で考え、気づくことが大事と講師はお話してくれました。

しばらく考えてもらったあと、講師が「答えてくれる人!」と声をかけると、
子どもたちから積極的な挙手が!
自分たちが考えた意見をしっかり話してくれました。
「わけるって楽しい!」なんて声も。
「かたづけ」には抵抗がある子供たちも、不思議と「わける」という作業には楽しく取り組めるようです。

そのあと、実際に「わける」体験もしてもらいました。
参加された保護者からも
「子どもがどう考えているのか知ってびっくりした」
「自分とは考え方が違うことに気づいた。もう押し付けたりしないようにします」
というような、子どもの「個」に気づく声が聞こえました。

この講座を受けていきなりかたづけが上手になるわけではありませんが
いつもはお説教から始まっていた声かけが
「そういえば、この間、こんな話がでてたよね。まずは仲間わけからしてみようか」なんて
声かけに変わると、家族全員で様々なことに取り組めるのではないかと思います。
この講座が家族内で家事参画についての意識が変わるきっかけとなったなら幸いです。
ご参加ありがとうございました!